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ネットゲームRedStoneのプレイ暦と実生活でのうどんそばラーメンの喰い歩き日記。画像は期待するべからず

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Q.ねくろ幼稚園のねくろツリーネタはどうしました?

A.そんなことより、サッカーの話題をしようじゃないか? ルーニーもロナウドもすごかったね。ガンバもよくやったよ。残念なことは来年はこの大会が日本で開催されないってことだよ。


 すいません。画像加工をまだしておりません。



さて、今回、アメジ君再登場です。
なんでかというと、人気があるから。
特に支援WIZさんをしておられる方々から、かなり、同意と共感を得られまして、当人は支援WIZ持ってないのにねっ。

まあ、勉強用に作りましたよ。

支援WIZを。

でも、あまり支援していないような気もしますけど、普段はソロ犬で自分に支援をかけてますので。純支援さんとは全く違います。



そして、今回は甘いです。
クリスマス前ですから仕方ありません。
相方がなくて、クリスマスはピンだと言う方、サンタ狩りもいいですけど、たまには賛美歌を聴きつつ、ホットワインでも飲んで過ごしましょう。そうでないと、スクルージさんみたいになってしまいますよ。


では、今回のお話をどうぞ

「冬の夜の小話」


 カペラ・クリムソがふと目を覚ますと夜の闇はまだ暗く深かった。まるで物音が絶え果てたように静かだった。部屋の中にもどろりとした闇が、居座りを決め込んでいた。そして、寒さがじわりと部屋の中に染みこみはじめていた。
(朝はかなり冷えそう)
 眠い頭でそう考えると、ベッドに入る前に脱ぎ落としたガウンを手を伸ばして探った。しかし、冷えた闇を掴むばかりで温かなガウンまで指が届かなかった。しばらく、指で闇を探ったが、触れるものはなかった。軽く頭を上げて見ると思っていたより遠くにガウンは落ちていた。
「ん〜」
 肩に触れる夜の肌寒さと早朝の寒さを天秤にかけて考えていた。
「っよし」
 小さい声で軽く気合いを入れると、体を起こした。裸身に夜の闇と寒さが絡み付く、ぶるっと身を震わせた。
「ん」
 すぐ横から声が聞こえる。横に寝ている男の声だ。育ちのいい優しげな顔だがややもすれば、年齢を五つ六つ若く見られる。長い栗色の髪が顔にかかっている。細い首に薄い胸板、筋肉はついているものの細くひ弱な感じは打ち消せない。
 彼の名前はアメジ・パープルトン。彼のおでこに軽くキスをしてから、するりとベッドから抜け出した。ぞくぞくと背筋に寒気が走る。そそくさとガウンを拾った。
「どうしたの?」
 ベッドから今までほとんど寝息の音も立てずにいた彼が声をかけた。
「ごめんなさい。アメジ。起こしてしまって」
「大丈夫だよ」
 そう言いながらも、男は大きなあくびをした。
「ちょっとガウンをね」
「寒い?」
「少し」
 そうすると、男の影が暗くなったような気がした。緩いウェーブがかかった髪は猛々しいたてがみに、細い身体に筋肉が盛り上がり、その上を毛皮が覆う。柔らかな唇は左右に裂け、白い歯は巨大な牙に姿を変える。細くしなやかな指は獣の爪を宿した太く短いものになった。
《おいで》
 喉を鳴らすような声とともに手が広げられた。手に持ったガウンを羽織らずに、カペラは腕の中に入っていった。ふかふかのお腹の毛皮が、素肌にくすぐったい。だけども、さっきよりはずっと暖かく、心地よかった。
《おやすみ》
 アメジはそう言うと、小さな寝息をたてはじめた。カペラはほんの少し物足りなさを感じながらも、ゆっくりと意識が眠りに溶けていく中で、アメジとの出会いを思いだした。

「だいたい、うちのギルドはだれもかれも、惚れたの別れたのって。あたしはそういうの嫌いなの」
 カペラは苛立ちながら目の前のディー・エクレアに言い放った。ふわふわのドレスを着た女の子は、少し考えてからこう言った。
「そっか、ザノさんはタイプじゃないんだ。ならさあ、クラウスは? カッコイイよ」
 まるで、カペラの意見などなかったように、まくし立てられた。カペラは深いため息をついた。ずっと一人で生きてきた自分に仲間にならないかと言われたときは嬉しかったが、ここしばらくは、いらいらしてばかりいる。
「聞いてる?」
「聞いてない」
 さっくりと答えた。相手が急に黙りこんだ。カペラはこのパターンに慣れていたが、次に来る盛大な泣き声にため息をついた。
(思い通りにならないと、すぐ嘘泣きして)
 カペラは立ち上がると勘定書きを指でつまむと、ほほ笑みながら泣きわめくディーになにもなかったように言った。
「ここ、払うわ」
 ぴたりと泣き声は止まり、彼女は笑顔で自分の食べかけのケーキと、カペラの手付かずのクッキーを自分のほうへ引き寄せた。そんなディーをあきれたような目で見ながら店を出ようとした。
「そだー! カペラー! 明日は狩りだからねー!」
 大事なことを言い忘れるのもいつものことである。後ろに手を振ってそれに答えただけで、彼女は振り返らずに店を出て行った。

「カペラー、こっちだよ」
 腕をおもいっきり振り回して、彼女を呼ぶディーの姿を見て、呆れたようにため息をついた。あんなに騒いだらせっかくの獲物も逃げてしまうだろう。ディーの他にしきりに帽子を気にしている長身の男と鎧に身を固めた堅物そうな僧侶、そして、少しおどおどした魔術士──それがアメジ・パープルトンだった──が立っていた。
「カペラっ! この人がクラウスだよっ」
「ディー、今日は狩りで……」
「クラウス、この人がカペラっ!」
 そう紹介された男は、カペラの顔をしげしげと見た後、爪先まで魚の目利きでもするような目で見た。
「あんたがカペラか。オレはクラウス・ベンジャミンだ」
 ここでカペラはカチンときた。
「オレもさ。今日は狩りってことだ。ツレを呼んだんだけどよ。ま、こいつら一人じゃ狩をできないから連れて来てやってるんだがよ」
 カペラは眉間にシワができそうになるのを必死で押さえて、笑顔を作った。
「まあ、オレと組んでたら間違いない」
 にこやかな笑顔の裏で、この男を叩きたい衝動を押さえながら、ディーを見た。彼女はにっこり笑いながらお互いを交互に見ている。
「よかったねー。仲良くなれそうじゃん」
 カペラは一瞬、目の前が暗くなった。
「じゃ、あたしこれからデートだから。あとよろしくー」
 そう言うなり彼女は兎に姿を変えて、走り去ってしまった。
「とりあえず、ちょっと狩りしませんか?」
 カペラはとりあえずこのクラウスと喋ることが少なそうなことを選んだ。

「まただ! こら! 蟲が邪魔なんだよ!」
 クラウスの怒鳴り声が響いた。狩場に入るなり、彼は連れて来た二人に怒鳴りちらしながら、支援魔術をかけさせ、まるでここが自分の庭であるかのように、大威張りでいちいち怒鳴りながら狩をした。だから、カペラはそう言われた時は我慢も限界に来ていた。ゆっくりと笑いながら、彼に近づきながら言った。
「ごめんなさい。クリス。気が利かなくて」
「あ? オレはクラウスだ! 間違えんな!」
 カペラは怒鳴り散らす男の頬を笑顔のままで平手で叩いた。
「クリスだろうが、クローズだろうが、あたしはどうでもいいの。あたしが言いたいのはね。あんたみたいなうすらスダコとは、もうこれ以上、一緒にいたくないってこと」
 クラウスは叩かれた頬をさすっていたが見る見るうちに赤くなった。カペラはお構いなしに言葉を続けた。
「それとね。あんた、友達から支援もらわないと何もできないくせに。えらそうな事ばかり言い立てて! あんたそれでもタマあるの? それともついてるのはビー玉? そうでなかったら、おつむには藁が詰まってるんでしょ!」
 クラウスの顔は紫色になっていた。そしてついに拳を振り上げた。
「やってみなさいよ。どうせ、殴るだけの度胸なんてないくせに!」
 不気味な顔色になっていたクラウスは拳を彼女に振り下ろした。その動作を見て、彼女は唇の端にかすかな笑いを浮かべた。クラウスの拳がカペラの顔に当たった瞬間に地中から醜悪な大きな蟲があらわれて、大きな顎でクラウスを捉えた。
「うわらあああっ」
 クラウスの口から驚きの声とともに、苦悶の声が聞こえる。
「この俺がこんな蟲を……」
 武器の手斧を構えた瞬間に、しゅうと煙のようなものが、彼の体から舞い上がった。彼の体にまとっていた炎も光も何もかもが消え失せていた。
「エディ! てめぇっ!」
 いつの間にやら、僧侶の背には白い翼が現れていた。
「クラウス。最近お前は調子乗り過ぎだ。それに私は一人で狩りができな訳じゃない。お前がいつ感謝の言葉を覚えるかを見てただけだ」
 がしゅん!
「ぎあああ!」
 蟲の牙がクラウスの体を噛み砕く恐ろしい音と叫び声が響いた。彼の手からぽろりと投げ斧が落ちた。
「た、たすけ……」
 今までの威勢はどこへ行ったのか、クラウスは崩れ落ちそうになりながら、助けを求めた。カペラにはもちろん助ける気などさらさらなかった。と、クラウスの体を紫色の蛇のような光が体をおおう。今傷ついたばかりの体が一瞬にして傷が塞がる。
「やめようよ」
 それが、カペラの覚えているアメジの最初の言葉だった。
「クラウスはひどいことを言ったけど、これも間違ってるよ」
 そう言って、静かに呪文を唱えた。その声は静かで、柔らかく、優しかった。クラウスは何も言わずにただ頭を下げていた。エディも己を恥じるように目を伏せていた。カペラはただ、その声に聞きいっていた。

(ねぇ、アメジ。おぼえてる? あのときのこと。私はあなたの声に恋をしたのよ)
 カペラはぬくもりの中で、アメジの胸の毛皮をなでながら思った。
(みんな、あなたが私を好きになったと言ってるけど、本当は逆。あなたが私を好きになる前から、私はずっとあなたに惹かれていたのよ。あなたの声に、心にね)
 そして、柔らかな毛皮に顔を埋め、意識が眠りの奥底に落ちるなかで思った。
(だから、小娘なんかに浮気しないでね)





現在は12月20日(SUN)25:40くらいです。

これで、日曜の更新に間に合ったと、言い張っておきます。


えー、今回、甘い話が書きたくなったというのと、毒闇悪魔とDFシフって、取り合わせ最悪だよねって言うところがポイントです。水と油というより、阪神ファンと巨人ファンくらいの取り合わせの悪さ。
クラウス君をむかつくやつに仕立てましたが、たいがいのシフさんはいい人(だと思う)なので、そうなった場合はスーは(微)低下ネクロに移行します。
クラウス君はこれに懲りて、悪魔さんを殴ることはないでしょう。性格がなおるかどうかは微妙なところですが。でも、今回一番の性悪はエディのような気がするのは私だけでしょうか?

次回からはまた「帰り道」です。たぶん。
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アメジ君(*´ェ`*)

元支援WIZ代表として(←?)アメジ君再登場に喜びを隠せません!
変身してモフモフ抱っこ、いいなぁ(*´ェ`*)
いつも思うのですが登場人物の外見、雰囲気の表現がきれいで
拝読したあとは絵に描きたくなってしまいます。

威張り散らして対外的に強い人より、静かでも内面の強い男性のほうが
素敵ですよねカペラさん、と心でうなずく私です。
でもエディさんの腹黒さもちょっと好きかもw

ゴンドウキンゴ URL 2008/12/23(Tuesday)13:11:22 Edit
Re:アメジ君(*´ェ`*)

まいど、感想有り難うございます。
もうね、もふだっこはね。WIZの最終兵器ですよ
そのために全国のWIZさんはお腹周り胸回りの
毛づくろいは欠かしません。

絵に描きたくなるというのは嬉しいお言葉ですね。
そこまで明確なイメージを持って頂けるとは幸せ者です

エディさん、実は家訓が「I lie,I cheat,I steal」だったりします。
僧侶なのにね

【2008/12/2721:11】
甘くてほんわかでピリッと辛い(回想部)ですね|Д゜)

もふもふ抱っこにはわたくしも激しく萌えました・・・なんてうらやましい( ´¬`)
ひとつぶで二度おいしい、とはまさにWIZさんのためにあることば。
しかもアメジさんは格別優しいオオカミさん・・・やばい、ツボすぎます|Д゜)

殴られ悪魔のお姐さんを怒らせると、かくも凄まじいおしおきが待っているのですね;;
エディさんも慈悲深そうでいながら容赦なくて(いあ、これまでのことでもう堪忍袋の緒が切れかけてたのでしょうけど)、クラウスさんにはきついお灸となりましたね><
でもあんまり性格直らなそう(´ー`)
『やすやすと改心するほど単純じゃないとこが人間さ』というリアルな雰囲気を、勝手ながらグレさんの作品には感じます。
そこが素敵だな~と^^

短いセリフと行動の中にアメジさんの人となりや魅力がよく現れていて、バイオレンスな空気が一気に浄化されちゃうところが好きです。
この恋人たちなら、ずっとうまくやっていけそうですね(*^ー^)

ハートウォーミングな作品を、ごちそうさまでした!
グレさんもよいクリスマスを~^^

アル・シェリ URL 2008/12/24(Wednesday)20:28:35 Edit
Re:甘くてほんわかでピリッと辛い(回想部)ですね|Д゜)

ふふふ、これでセラム兄の標的が一つ増えたw
彼が男に抱きつきたいと思うかどうか別にしてw
アメジくんはでも、根っこが優しすぎるので
時として、カペラさんをいらいらさせることがあるはずです。
よく喧嘩して、でもすぐ仲直りしてのカップルだと思います。

ま、人間はすぐ変われるような人ばかりではないです。
でも、「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」ですよ
クラウス君も今頃は、懲りてないんだろうなw

アルさんもMerry Christmas!!

【2008/12/2423:48】
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