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ネットゲームRedStoneのプレイ暦と実生活でのうどんそばラーメンの喰い歩き日記。画像は期待するべからず

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皆様にご忠告。
歯の詰め物が取れたからって、アロンアルファでくっつかな? って試しちゃいけません。本当にダメですから、忠告しましたよ。

簡単な切り傷ぐらいならあれほど便利なものも無いんですけどね。(ただし、しみまくります)

さて、「ピニャータの夜」第2回ですがその前に、
ピニャータって何だ? って方に補足説明

いわゆるくす玉です。
で、その中に紙吹雪やお菓子が詰めてあって、お祝い事にそれを棒で割ります。このとき、目隠しと3回まわるのは、必須のようです。
くす玉とスイカ割りを足して2で割った様な感じです。
メキシコとかその辺りの風習でいまアメリカでも定着しつつあります。くす玉の形をしていたり、人形や、他いろいろな形をしているのもあります。
ちなみに「ピニャータみたいにしてやる」って言葉がメキシコあるらしいんですが、意味は「フルボッコにしてやる」と同じ意味らしいので、怒ったオッサンがピニャータがどうのこうのと言い出したら、奥歯かみしめて、加速装置発動させて、逃げて下さい。


それでは、「ピニャータの夜」第2回目です。

「ピニャータの夜」 2/4


 この鉱山町の一角には小さなカフェがある。
 名前は「ミスリル・カフェ」
 古都から来たミュオさんは、
「カフェじゃない立ち飲み屋よ。しかも、小汚い」
 と、公言してはばからない。マスターのゴーバンさんは、ここがカフェだと言って退かない。私は古都に行ったことはあるけど、カフェに寄ったことは無いので、それが正しいかわからない。
 でも、カフェとしても、飲み屋としても流行ってないのは確かだ。私だってゴーバンさんが口入れ屋をしていなかったら、ここには来ないと思う。
 今日もカフェの扉を開けると、2、3人のお客さんがいるが、みんな冒険者だ。はっきり言ってちょっと怖い。
「おはよう。ミルさん」
 カウンターで黒パンのサンドにかぶりついているネスさんが、口をモゴモゴさせながら、声をかけてきた。ハノブ傭兵組合に入っている剣士だけども、少しも傭兵らしい怖さがない。ここで、いつもあきれるほど硬い黒パンのサンドを食べている。
「おおう。ミルちゃん。仕事だろ」
 ゴーバンさんがそう言うと、分厚いノートを取り出してきて、バラばらっとめくる。このノートが盗まれたら、仕事ができないと行って大切にしているみたいだけど、盗んだって1行も読めないと思う。そのぐらい汚い字がびっしりと書き込まれている。
「確か、これは前にもしたことがあるだろ。スマグへのキャラバンの護衛だ。そこのネスも一緒だ。これならミルちゃんも楽だろう」
「それで、おいくらいただけるんでしょうか?」
「いつものとおりだ。一日あたりで一万。スマグまでが三日だから三万。帰りのお足代が一万の合わせて四万だ。悪くないだろう」
「そうですね。よろしくお願いします」
「よし、入れておこう。ただな、ネスとあと二人、ついていく奴らがいるんだが、新顔でな。どんな働きぶりか見といてくれ。きっちりと知らせてくれたら、更に一万乗っけるから」
「わかりました」
「出発は明日の夜明けだ。それまでにホテル・シュザトに行ってくれ。キャラバンの隊長はレックさんだ。この前、会ったことあるだろ」
「はい」
 ゴーハンさんは何かと、こうやって気にかけてくれる。見た目はちょっと怖いけど、結構優しい。だから、料理がまずくてもこのミスリル・カフェがつぶれないんだと思う。
 私が契約書にサインするのと、ネスさんが最後の一口を口の中に押し込むのは、ほぼ同時だった。
「レモちゃんは一緒じゃないの?」
 ネスさんはまだもごもごと口を動かしながら、聞いてくる。口の中に物を入れながらしゃべってほしくないんだけど、少し笑って答える。
「レモはたまったものを売りに行ってもらってます。それより、お行儀が悪いですよ」
 彼はばつ悪そうな顔をして、コーヒーをすする。まるで泥のようなその飲み物はネスさんとあと一人の常連さんしか飲んでいるのをみたことがない。一見さんが注文したら、いつもゴーハンさんとけんかになる。
「そえよりも、ミルちゃん。こいつ、自分の名前が書けるようになったんだぜ」
「本当ですか!」
「見ろ。この契約書」
 ゴーハンさんが出した契約書にはつたない字だが、ちゃんとNESSと書かれていた。
「わぁ、すっごい。がんばりましたね」
 ネスさんは得意げに笑いながら、口に残っていた黒パンを飲み込んだ。
「俺だってやればできるんだ」
 そう胸を張って、得意げに言う。そして、コーヒーをすすってから、非常にいい笑顔で言った。
「ミルさんの教え方がいいからね」
「そう言って貰えるとうれしいです。じゃあ、また勉強しましょうね」
「おう」
 そのとき、後ろで扉が開く音が聞こえた。
 ゴツリ。鈍い足音が響く。
 ハウルとグロウルが鼻をぴくぴくなさせて警戒しているのがわかる。
「マスター。エールをくれ」
 野太く、酒に焼けた声が聞こえた。そして、足音がこちらにごつごつと響いてくる。グロウルが低い声でうなり始めた。
「ああ、んだ? ロマがこんなところで何やってんだ? 物乞いなら外に出てしな。それとも、朝っぱらから客探しか?」
 あからさまな侮蔑の声に、私は顔を向けれずにいた。こういうことは何度もあった。だけど、慣れることはない怖くて仕方がない。
「ヴラヴォさん。やめときな」
 ゴーハンさんがすごく怖い顔をしている。ハウルも怖い顔して、後ろをにらんでいる。
 チャキ
 金属音がした。いつの間にかネスさんが剣の鯉口を切っていた。
「へっ! お前らどうかしているロマだぞ!」
 そういい捨てると、男の足音が店の奥に動いていく。そして、一番奥にどっかりと座る音がした。
「ミルちゃん。あれがもう二人のうちの一人だ」
 ゴーハンさんがそういったとき、私はその男のほうを見た。
 男は四十がらみの傭兵風の格好をしていた。腰に剣を下げ、あごには鋭い刀傷が走っていた。そして、胸元には赤い蜘蛛の刺青が入っていた。
「う、ぐ」
 その刺青を見た瞬間に、頭の中で何かが見えた様な気がした。そして、吐き気がした。あわてて、口元を両手で押さえた。どこかで見たことがある。どこだか思い出せない。急に心の中に見えたのは、昨日の夜に見たあのピニャータ割の光景だった。
 ヴラヴォさんの顔が動きこちらを見た。目と目があった瞬間に、彼はあっと驚いたような顔を一瞬見せた。それはほんの一瞬だった。次の瞬間には顔を背けていた。その後、私が店を出るまでの少しの時間、彼はただおとなしくエールを飲んでいた。




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はらはら;;

き、きっとこのガラの悪い男が諸悪の根源なんだ・・・(´;Д;)
ミルちゃんが辛すぎる目に遭いませんように・・・><。
でも、多分避けて通れない過去と対面することになりそうですよね・・・(´ノД;)ゴシゴシ
こんな侮辱を受けたら、わたしなら背後から襲って骨ファミの餌食にしてやるのに><
Σおっと失礼、熱くなりすぎました深呼吸;

ますます次回が楽しみです~^^


Σ 歯の詰め物をアロンアルファで・・・。
成功失敗以前に、とても危険ですお;
実際に、取れた差し歯をアロンアルファでくっつけようとした女性が急性中毒を起こして、救急車で運ばれた話を知ってます><;
無茶しはったらあきませんえ!;;

アル・シェリ URL 2008/10/12(Sunday)19:52:36 Edit
Re:はらはら;;

>こんな侮辱を受けたら、わたしなら背後から襲って骨ファミの餌食にしてやるのに><

餌食にしちゃったら、そこで物語終了ですよ。

>Σ 歯の詰め物をアロンアルファで・・・。
>成功失敗以前に、とても危険ですお;

 やろうとして、臭いに負けましたのでご心配なくw
 でも本当にちょっとした切り傷などを塞ぐのには最適なんですよね。アロンアルファ。

【2008/10/1316:03】
ドキドキ><

ミルちゃんと因縁のありそうな人が出てきた~!
見ただけで吐き気がするなんて、きっと相当辛い過去が‥‥><
あと今回は、剣士のネスさんが可愛いなと思ってしまいました。
料理の味にこだわらないおおらかさ、文字が書けないところなど
裸族剣士のイメージぴったりw(´∀`*)

これからこの人たちとお仕事をすることになるのですね。
次回も楽しみにしております!

ゴンドウキンゴ URL 2008/10/13(Monday)12:53:21 Edit
Re:ドキドキ><


>あと今回は、剣士のネスさんが可愛いなと思ってしまいました。
>料理の味にこだわらないおおらかさ、文字が書けないところなど
>裸族剣士のイメージぴったりw(´∀`*)

むろん裸族剣士ですとも>ネスさん
すこしまで、文字を読むことも出来ませんでした。
なのでクエスト1の最初の鳩の手紙も読んでません。

>これからこの人たちとお仕事をすることになるのですね。
>次回も楽しみにしております!

有り難うございます。楽しみにしておいて下さいね

【2008/10/1316:16】
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