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ネットゲームRedStoneのプレイ暦と実生活でのうどんそばラーメンの喰い歩き日記。画像は期待するべからず

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えー、っと諸事情により3回構成に変更です。

理由は前回ナイフ見たところで区切っちゃったから。

急いで文章書くとろくなことござんせんですね。
まったく。


さて、いかなごですが、kgあたり2000円近くつけてます。
今年は漁獲量が少ないらしいです。
年々落ちているという話を聞きます。
漁獲制限をしなければいけないような気がします。
それか年毎に禁漁区をきめるとか。
あと、メディアが取り上げて一気に作る家庭が増えたのも
原因かなぁ。


RS小説「長い雨」2/3


 荷物の中からカンテラを出して火を入れた。ぼうと明かりが広がった。鈍い光ながらも、あたりを照らすには十分な光である。ゆっくりと小屋の中を見渡した。炭焼き小屋の中は狭いものの小さなテーブルがひとつに、背もたれつきの椅子が二つ、そして、地面に板を敷いただけの寝床があるだけだった。かまどがひとつあるきりで、そのかまどもしばらくは使われていないようだった。嬉しかったのは、かまどの脇に薪が無造作に積まれてあったことだった。
 鎧戸の窓を開けると、すぐそばに炭焼きの窯があるのが見えた。多分この小屋は、炭焼き職人たちの監視小屋なのだろう。
 彼女を寝床の上に置くと、ミルは大急ぎで、火をおこしにかかった。薪はほこりを被っていたが、ちゃんと火は起こせそうだった。ミルはほっと一息をついた。
 火がちろちろと燃え上がってくる間中、雨は次第に強くなっている音がした。時折風の鳴る音も響いていた。火が燃え上がるころに、ミルは寝床においてある彼女が気になり始めた。あまり間をおいては、生き返らないかもしれない。しかし、今の天候ではハノブまで帰るのもおぼつかない。
 グロウルを見ると、もう乾いた毛皮の毛づくろいまで済ませて、命令してくれというような目で見ていた。ハウルはまだ毛づくろいの真っ最中だったが、それでも、元気いっぱいだった。
「ありがとう。帰ったら鶏のシチューを作るからね」
 そう言うと、ハウルが嬉しそうに、オンと声を上げた。
 ミルはハウルとグロウルに書き付けを持たせると、すぐに送り出した。とりあえず、今ならまだ復活には間に合うはずである。ミスリルカフェの常連の僧侶マクマーンなら、空飛ぶ絨毯も持っているからすぐに来てくれるはずだ。ミルはそう考えた。
 ファミリアたちを見送った後、ミルはぶるっと身を震わせた。
 かまどの前に椅子を二つ持ってくると、フードコートを脱いで背もたれに掛けた。そして、上着のボタンを一つ外してから、ふと後ろを振り返った。そこには寝かされた死骸があるきりだった。少し考えてから、スカートも脱いで、同じように椅子に掛けて、自分はもう一つの椅子に座って、膝を抱えた。
 そして、かまどの中のパチパチと細かく薪が爆ぜる音を聞いていた。熱がゆっくりと身体に伝わる。部屋が次第に暖まると、ミルは明日してしまいたい洗濯ものや繕いものこと、温かいお風呂のことを考えていた。

 ふと、ミルは自分がまどろんでいたことを気がついた。雨の匂いが、ふあと鼻をくすぐった。顔をむけると蝶つがいの軋むかすれた音が、雨音の中で響いていた。
「ハウル? グロウル?」
 ファミリアたちに声をかけたが、静寂のままだった。
(閉め忘れたかな……)
 そう思ってゆっくりたちあがった。扉を閉めようと、手を伸ばしたときにふと足元の足跡に気がついた。自分のよりはるかに大きな男の足跡がついていた。彼女はその足跡をみてぼんやりと自分の足と比べた。自分は足を重ね合わしてみた時、それが自分のを踏み付けて出来ていることに気がついた。
 ゆっくりと、しごくゆっくりと、のどをつばが降りていった。それと同時に腹の底を焼くような言い知れぬ恐怖が背筋を伝い這い上がってきた。振り返って見たが、小屋のなかは彼女ひとりしかいなかった。もっと正確に言えば、死者も生者も合わせて、ミル、彼女一人しかいなかった。
 震える手でゆっくりと確実に扉を閉めた。ごとりとにぶい音がして扉が完全に閉まった。何かが動いたような気がして、振り向いたが、誰もいない。動くものは炎と彼女自身だけだった。
 とっさにかまどの前に戻った。本能的に服に手を伸ばした。
 ドカッ
 かけてあった服を貫くように、醜悪な形のナイフが突き刺さった。
 ドカッドカッ!
 続いて2本の同じ形のナイフが、刺さった。
 ガッ、バギ、ザン、ザンッ!
 彼女が思わず手を引いた瞬間にさらに数本のナイフ突き刺さり、切り裂き、椅子を砕いてしまった。
 言葉もなく、目を見開く彼女ののどに何か白いものがまきついた。そして、目の真には、不気味にきらめくナイフが突きつけられた。ナイフには忌むべき名前が刻まれていた。
 STOCKFINSTERと。
「お嬢さん。ちょっと座ってもらえるかな?」



……続く





よくあるだろう質問

Q.なんで脱ぐんですか?

A.「襲われる前に脱ぐ!」はホラーの王道じゃんか。
 それとも君は脱がないほうがいいのかい?

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ミルちゃーん!

ええ、襲われる時は主人公が最も無防備な状態に
なった時しかありませんよ。
はずすことのできない王道です!ドキドキしました><
しかし本当に恐ろしい‥‥ミルちゃんは助かるんでしょうか?
座れということは、即殺しにきたわけじゃないらしいのが唯一の光ですね。
彼がどんな話を始めるのか、次回を楽しみにしております!

かまどの前で毛づくろいをするファミちゃんたちには和みました♪
乾いたばかりの温まった、ふわふわの毛を思い出して
猫さんでも触りに行きたくなっちゃいました(*´д`*)

ゴンドウキンゴ 2009/03/15(Sunday)11:13:40 Edit
Re:ミルちゃーん!

>ええ、襲われる時は主人公が最も無防備な状態に
>なった時しかありませんよ。
>はずすことのできない王道です!ドキドキしました><

色気の少ないと言われるエイリアンのリプリーでさえ脱いでますからw

>かまどの前で毛づくろいをするファミちゃんたちには和みました♪
>乾いたばかりの温まった、ふわふわの毛を思い出して
>猫さんでも触りに行きたくなっちゃいました(*´д`*)

ファミさんたちはもふもふ系なので
やっぱり、ぬれた後は毛づくろいするんじゃないでしょうかw
2匹で毛づくろいの届かない所をし合ったりとかw

【2009/03/1516:25】
すとっくふぃんすたあああああ!凸(゚皿゚メ)

ミルさんにかすりキズでもつけてみろ、きさまを殺る!
お、俺は本気だじぇ!|Д゜) (←腰が引けてる

行間から禍々しくて威圧的な雰囲気を感じました・・・とうとう対峙のときですね。
次回が待ち遠しいです。
ハウル&グロウル君、僧侶さんを連れて早く戻ってきて…ついででもいいからネスさんも引っぱってきて><。
そして、願わくばこの事件がミルさんにとって、明日を切り開いていくために、乗り越えることのできるものとなりますように。

毛づくろいするファミっこには、同じく萌えました(*´Д`*)
グルーミングは、するほうもされるほうも自分でするのも気持ちよさげで、見ていると和みますよねv

ニナ 2009/03/15(Sunday)22:22:28 Edit
Re:すとっくふぃんすたあああああ!凸(゚皿゚メ)

>ミルさんにかすりキズでもつけてみろ、きさまを殺る!
>お、俺は本気だじぇ!|Д゜) (←腰が引けてる

ネスさんがまさにそんな反応をしそうですw

>ハウル&グロウル君、僧侶さんを連れて早く戻ってきて…ついででもいいからネスさんも引っぱってきて><。

ネスさんは多分駆けつけるでしょう。たぶん

>毛づくろいするファミっこには、同じく萌えました(*´Д`*)
>グルーミングは、するほうもされるほうも自分でするのも気持ちよさげで、見ていると和みますよねv

ありがとうございます^^
彼らは毛皮と頭巾は唯一無二の一張羅のなでそれはもう丹念にw

【2009/03/1711:05】
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