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ネットゲームRedStoneのプレイ暦と実生活でのうどんそばラーメンの喰い歩き日記。画像は期待するべからず

「じんぐるべーじんぐるべー」


と陽気な音楽が流れる中、恋人や家族がおられる方
クリスマスの準備はすすんでいるでしょうか?

恋人も家族もいないという方
サンタ狩りの準備はオーケイかい?



それよりも、「ラーメンバー」の看板が
なくなっておりました。

チャレンジする前に消えてしまうとは
なんということだ。
やはり、崖の先は奈落だったようです。




「帰り道の始まり」3/3



 レモは足の指をぐーっと広げたり、まるでげんこつを作るように指を曲げたり、そんな動作を数回繰り返した。まだ涙の残る目で大きな背中に恨みがましく睨んだ。
 ハインのマメの治療はひどく痛かった。マメを切り開き、はがれた皮を切り取る作業は別に痛くもなかった。しかし、そのあと、その足に塩を塗りつけられた時は、足先から熱いものが染みる痛さに、悲鳴をあげた。まだ少し痛いような気がする。
「で、なんでマメだらけのあんよで歩いているんだ?」
 大男は睨む少女の視線を無視して、そう聞いてきた。彼女はそう聞かれた瞬間、身体を強張らせた。が、喋り始めた。
「アリアンでお金を送った時に、姉さんが襲われたって。伝言があったんです。まだ、帰ってきていないって。あたし早く帰らなきゃ」
 そこまで、声を絞り出すように一気に喋った。
「話が見えてこないが」
 ハインはあごの無精ヒゲをこすりながら言った。
「でも、レモちゃんが急いでいるのは確かだ」
 バドがそうあわせた。
「大事な姉ちゃんが危ないってこともだ」
 ハインはそういうと、馬が水を飲んでいる桶に青いポーションを注ぎ込んだ。
「バド。ここからは強行するぞ。馬にヘイストいけるか?」
「もちろんだ」
 レモはすばやく動く男たちを見ながら、何が起こるかわからないでいた。最後にバドが毛布をレモに渡してこう言った。
「お尻の下に引いておいたほうがいいよ」
 馬車が動き出した。
 驚くべき速さだった。木々は飛ぶように後ろへと去っていくし、風がごうごうと吹き付けるのを感じた。
「わ、わ、わ、わー!」
 レモはお尻の下から突き上げる振動に声をあげた。馬車はひどく揺れていた。
「バ、バ、バドさん」
 バドは御者台のほうに身体を乗り出していたが、こちらに顔を向けて、笑いながら言った。
「舌噛むぞ」
「で、でも。わた、たたたたた」
 レモが馬車の荷台の中でごろごろと転がる。
 ごんと強い衝撃があって体が飛び上がり、荷台にたたきつけられる。
「いみみぃ」
 レモの二の腕をバドがひょいとつかみ、彼女の体を自分のほうへ引き寄せる。
「いいかい、ゆれるときは絶対、普通に立っちゃいけない。何かにつかまっておいで」
 そういうと、自分の体につかまるように腕を回させた。
「わ、わあ」
 ハインの背中越しに見える眺めは、今まで見てきたどんな光景よりも、すごかった。おでこに吹き付ける風もすごかったが、月夜の森を疾走するのが、こんなにもすごいものだとは想像つかなかった。何もかも何もかもが生きているように思えた。森の木々はもちろん土煙が立ち上がる道でさえも、うねうねとうねって生きているみたいだった。
「はぁーっはっははははは」
 いきなり高笑いとともに物影からわらわらと人がでてきた。
「盗賊?」
 そうレモがつぶやき、身構えたが、あっという間に後ろに流れていった。
「あ、また」
 馬車の前に飛び出して大きく手を広げた盗賊が叫び声をあげたが、軽い衝撃を境に悲鳴に変わった。
「轢きましたよ? いま轢きましたよね?」
 レモがあわてて、ハインに訴えた。
「大丈夫だ。やつら盗賊だ」
 ハインは笑いながら、彼女の言葉に答えた。
「なにか叫んでますよ?」
 レモは心配そうな顔で荷台越しに後ろを見て、叫ぶように言った。
「ああ、それはこう言ってるんだ」
 バドはくすりと笑いながらそういった。そのあとはハインがあわせるように言った。
「正しい、いい言葉を使いましょう」

 がらがらとやかましい音を立てながら、去っていく馬車の後ろで撥ねられた男がゆっくりと体を起こした。
「おかしら! 大丈夫で?」
 子分たちは心配そうに覗き込んできた。撥ねられた男は痛みに顔をゆがめながら言った。
「時計が壊れた」
 一瞬、子分たちが全員怪訝そうな顔をする。
「ええい、おまえらあのふざけた野郎を追うぞ! このヒープ様をコケにしやがって!」
 男の号令で子分たちはわらわらと右へ左へと動き始めた。

 西の空が白んで来る頃に、古都の町並みが見えて来た。バドがふとレモを見るといつの間にか、毛布に包まって、寝息を立てていた。馬車の歩みも魔法が解けて、ゆっくりになっている。そして、町の入り口を前にして、馬車は止まった。
「ふっ、くっくっ」
 ハインが笑いだした。
「昔、どっかの連中とアリアンから古都までの馬車レースをしたよな」
「ああ、あれは酷かった。どっちもまともにレースする気なんかなくてな」
「相手の馬車に細工しようとしたら、お互い同じこと考えて、馬小屋で鉢合わせよ」
「リチェが火矢を撃ったら、投げ斧で返されたり」
「同じとこで盗賊の奴を轢いたな」
 ハインもバドも小声で笑った。
「で、どうするよ」
「何がだ?」
「嬢ちゃんだよ。このテのは、いろいろと面倒を持ち込む。ここいらが帰還限界点だ」
「帰還限界点か。ハイン、帰還ってどこかに戻れる人の言葉だよ」
「帰るところのない俺達は行かなきゃなんねぇわけだ」
 ハインは御者台の上で横になりながら呟いた。
「ま、嬢ちゃんのお姉さんなら美人だろ。それを助けだすってのも悪くなえな」
 すぐに大男からはいびきが聞こえてきた。バドも荷物を背にして、まどろみはじめた。

 町に入ったのは、一番鶏が鳴いてからだった。ハインもバドもあまり寝ていないはずだったが、それでも、大通りに入るまで眠りこけていたレモよりはしゃっきりとしていた。
「まずは配達人を訪ねるこったな。新しい手紙か伝言がとどいているかもしれねぇ」
 レモは寝起きで最初ぽかんとしていたが、すぐにしゃっきりとなり、そして、そわそわし始めた。そして、配達人の姿を見た瞬間、馬車から飛び降りて、はだしのまま駆け寄った。
「あいかわらず。あの治し方はすごいなぁ」
 バドは感心したように、つぶやいた。
「ま、嬢ちゃんが若いからな。治りもその分、はええよ」
 レモは配達人にすがりつくようにして、喋っている。やや、しばらくして、配達人は大きなかばんの中から、一通の手紙を取り出した。
 配達員から手紙を受け取ったレモは、震える手で封を切った
「ふ、ふやああ」
 変な声を出して、そのまま座りこんでしまった。
「大丈夫か?」
 バドも馬車を降りてそばに駆け寄った。
「姉さん、無事でした。怪我も大丈夫だそうです」
「それはよかったね」
 バドは彼女を立たせながら声をかけた。
「はい。なにかとありがとうございました!」
 彼女は元気よくぺこりと頭を下げた。ハインが安心したような少し残念そうなため息をついた。
「じゃあ、今日は古都でゆっくりと馬を休めて、美味いもの喰って、明日にハノブに出発ってことでどうだ?」
「えっと、あたしはお金が」
「そのくらい奢らあな」
「でも、いままでいろいろして……」
「あのぅ、レモさんにもう一通、手紙があるのですが」
 配達人は申し訳なさそうに一枚の封筒を差し出した。
「絶対、やっかいごとだ」
 ハインが唸るような、それでいて楽しそうな声で呟いた。バドはそのつぶやきと同じことを考えていた。そして、往来であの突拍子もない悲鳴があがるのを考えてため息をついた。

 彼らの帰り道は始まったばかりである。






何とかおさめたというより、続きに丸投げ。
なんだかちょっと長くなりそうです「帰り道」が
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あぁゆぅれでぃ?

OK!なプリトルですこんにちは。
サンタさんから身ぐるみを剥ぐ用意ならもうばんぜn(ry

ラーメンバー・・・あのできた当初から崖っぷちにたっていた例のアレですなw
本音を言うと一回グレゴリオさんにはどくm○(#゚Д゚)=(  #)≡○)Д`)・∴'.
じゃなくてチャレンジしてもらいたかったですw

PS 
すみません><
タイトルは「シモンのクリスマス」ではなくて「シモンとクリスマスねこ」でした。゚(゚ノД`゚)゚。

通りすがりのプリトル 2008/12/14(Sunday)10:33:30 Edit
あいせい あぁゆぅれでぃ!

じゃあ、一緒に行こうか
サンディークローズをさらっちゃえ!

ん? なんか違う?

ええ、毒味になるのかなんなのか
一度は入ってみたいと思っていましたが
なくなるのが早かった模様です

「シモンとクリスマスねこ」ですね。
了解しました。
ただでさえ、楽しいクリスマスにネコの要素まで乗っけるとはw

【2008/12/1421:19】
早っ∑(゚Д゚;)

あのラーメンバー、もう無くなってしまいましたか!
本当に三ヶ月?の命でしたね。
クリスマスは旦那とケーキの予定の私です(←狩らないでw

この小説は全3回と伺っていましたが、まだ続くんですね。
ハインさんとバドさんが魅力的で、もっと読みたいと思っていたので嬉しいです!
今回はヘイストの表現を楽しませて頂きました。
盗賊が轢かれるのと、「正しい、いい言葉を使いましょう」のハインさんのセリフが
快感でカッコよかったです(*´д`*)
いいなあ、ちょい悪男のロードムービーって感じだなぁw

ゴンドウキンゴ URL 2008/12/14(Sunday)11:29:15 Edit
Re:早っ∑(゚Д゚;)

看板がなくなっていた時の悲しさったらモウ

狩りませんよ。ただ、なまはげの格好でおじゃ( ´-`);y=ー( ゚д゚)・∵. ターン

全3回で終わる訳もなく
区切りを付けただけで「帰り道の途中:怒りのアリアン(嘘」とか「帰り道の途中:ブルン東3番街の奇跡(嘘」とか「帰り道の途中:キャンサー・イン・ザ・ダーク(嘘」とかやりますので(大嘘)お楽しみに

まあ、4〜6話くらいでお話を一つずつやろかな

【2008/12/1417:43】
帰り道延長☆-(ノ゜Д゜)人(゜Д゜ )ノ イエーイ

やっぱなみだ目になってるレモちゃんにもニヤニヤ(・∀・)ですv
か~わい~な~(*´Д`*)
バグがでるほど撫でたいです。

馬にポーション飲ませてヘイかけてすっ飛ばす(絡んでこようとした盗賊をガンガンはね飛ばしながらΣ(゜Д゜)!)、という描写が爽快ですね~v
ハインさんとバドさんの、いつも事件を楽しんでいる自由な雰囲気が好きです。
行く先々で騒動になりそうなこの珍道中、次回のUPも楽しみにしてます~^^

例のお店はやはり、崖に向かってダイブしちゃったようですね・・・(ノ¬`)
そゆのは「テルマ&ルイーズ」だけで充分なんだぜベイベ;
同じ場所に「ラーメンショットバー」の看板を立てる勇者が現れないかとちょっと期待してるのは内緒です。

アル・シェリ URL 2008/12/15(Monday)12:46:41 Edit
Re:帰り道延長☆-(ノ゜Д゜)人(゜Д゜ )ノ イエーイ

基本的にバドとハインはある程度の高レベさんなので
レモはいぢられです。
育成なんか即席栽培なんか絶対やらない二人です
そして、荒事が大好きなので周りの人は大変そうですね

ラーメンバーは入ってみたかったんですけどね
残念です
テルマ&ルイーズとはまたチョイスが渋いですね^^

【2008/12/1603:38】
あぁ・・・(*´ω`*)

いいですねぇ。
やっぱり3回では終わらなかった~っていうのが逆にうれしいです(ノ´∀`*)
続きが楽しみです~!

ヘイのかかった馬車は速そうですね・・・
私は酔いそう・・・;;;

豆の直し方を本当に試すのはまたにしておきます><;;

ところで、ラーメンバー、やっぱりですか(TдT)
ものすごい勢いで崖から転がり落ちたんでしょうね・・・きっと。。。

穏やかな午後。 URL 2008/12/16(Tuesday)17:47:45 Edit
Re:あぁ・・・(*´ω`*)

もともと、帰り道の始まりで3回、
その後に帰り道の途中をやろうと思っていたんです
ただ、帰り道の始まりで最初から最後できちりと閉じれてないなと
まだ、未熟だなー

【2008/12/1703:47】
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