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ネットゲームRedStoneのプレイ暦と実生活でのうどんそばラーメンの喰い歩き日記。画像は期待するべからず

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グレゴリオは何を隠そう雨男です。

雨は縁起がいいと考えるようになってかなりたちます。


高校の試合も高確率で雨。

遊びに行くのも雨。

やきゅうを見に行けば5割で雨天中止。


どこが縁起がいいのって?

荷物は増えるし

濡れるし

いいことは無いように見えても

それでも雨は縁起がいい。



雨男はそうじゃなきゃやってられないんですよ(本音)



でも、雨上がりのちょっと風の強い日なんかはすがすがしくて気持ちがいいもんです。雨上がりのにおいなんかがふわっとするとうきうきします。

そのにおいだけで雨は好きかな。





たぶん、花粉症になるまでは、ね

RS小説 「長い雨」3/3


 首に巻き付いた白いものは男の長い腕だった。まるで生気を欠いた肌の色だった。そのくせひりひりするほどの熱を帯びていた。爬虫類のような生臭い体臭が鼻孔をついた。
 ぐっと、力が入った。それだけで息がつまり、目の前が暗くなりかける。ぐっと、持ち上げられ、さらに息がつまる。足をばたつかせても、空を切るばかりで相手にどころか、地面にさえも触れなかった。視界が真っ黒になろうとしたときに、荷物のように椅子に座らされた。
 ほんの少しだけ、腕の力が緩み、のどに空気が入り、咳き込んだ。
 ぱちんと薪がはぜる音がした。雨音は相変らず強く、屋根をたたいている。小屋のどこかでシタシタと水の落ちる音がする。こんな状況なのに、耳だけは、いろいろな音を聞き分けていた。耳元で聞こえるシュウシュウという呼吸の音までも。
「この臭いはロマだな。あの売女の仲間か? いや、違うな。違う。これはどこかで嗅いだことがあるぞ!」
 つぶやくような声が聞こえる。ひどくかすれた耳障りな声だった。自分の頭の後ろに、男の敵の顔があるというのに、まったく見ることができなかった。
「あの売女をなぜ助けようとした?」
 質問と同時に首に巻きついた腕がのどを締め上げた。
「ぐぅ」
 ミルの口から漏れたのは声ではなく、のどに残っていた空気が押し出された音だった。口をあけるが息ができない。ただ、ぱくぱくと無駄に空いたり閉じたりを繰り返した。そして、また突然、緩んだ。
「まあいい。最後の質問だ。これが終われば、刻み殺してやる!」
 しゅると蛇が這うような感触がして、首から腕がはずれた。ようやく呼吸が自由になり、咳き込んだ。男の指が小さな蛇のように彼女のまだ濡れた髪を絡みつくようにして掴んだ。
「痛っ」
 として、そのまま、上に引き上げられた。無防備になったのどがフルフルと震えた。体を守ろうにも、手足は鉛が入ったように重く動かなかった。力を入れようとしても、小指さえもぴくりとも動かなかった。
「やまない雨とはなんだ! 明けない夜とはなんだ!」
 ストックフィンスターのとどろくような叫び声が、炭焼き小屋の中に響いた。その声にはじかれたように、見るの背筋にびりっと何かが走ったような気がした。ぐっと、唇を噛みしめた。血がにじむまで、噛みしめた。そして、声が口から出てきた。
「や、やまない雨は、あなたに母さんを殺された悲しみ。明けない夜はその恨み!」
 言葉のはじめはかすれたような小さな声だったが、最後は絶叫であった。同時に涙があふれてきた。声をぐっと奥歯で噛みしめても、涙が次々とあふれ出てきた。かまども、かまどの火もぼやけてきた。
「カ、カカカ」
 乾いた。無機質な笑い声がした。
「そうかそうか、それでか。嗅いだことかあるはずだ! さ、言い遺すことはあるか?」
「……呪ってやる」
 鋭い刃がしごくゆっくりと喉に向かってくる。冷たい硬質な線が首の皮膚に触れた。
(レモ、ごめんなさい)
 奥歯を噛みしめながら妹に心の中で謝った。
「違う。違う。この臭いは違う」
 背後でかすれた声がした。首筋から刃の感触が消えた。ミルは切られたと思い、息を止め、目を閉じた。だが、痛みはいつまでたってもやって来なかった。
「この臭いは違う。あの答えは違う。なんだ? なんなのだ?」
 ゆっくりと、髪に絡んでいた指から力が消えていった。
「殺すのはやめた」
 ぼそり、とつぶやく声は、今までよりも遠かった。ミルは振り返った。
 ストックフィンスターの肌が暗がりの中でまるで光っているように見えた。生気のない人形のような白い肌だった。細く長い腕に、すらりとした体は、まるで看板役者のように消える。身体にはみっしりとした筋肉がついており、無駄な贅肉などいっぺんもなかった。まるで、作り物のように整った肉体である。唇だけが紅を差したように紅く、ぬらぬらとしていた。伸び放題の銀髪の間からのぞく顔を見た瞬間に、ミルの意識が途絶えた。

 きゅーぅん。
 耳の近くで、鼻を鳴らすような声が聞こえた。
 ああ、ハウルだ。ハウルが起こしに来たんだ。うっすらと目を開けると黒い鼻と心配そうに見つめる茶色の瞳が目に飛び込んできた。
 ハウ!
 嬉しそうに吠えた。
「気がついた?」
 ネスの声が聞こえた。顔を向けるとほっとしたような彼がいた。ぼうっとした頭で考えてもなぜ彼がいるのかわからなかった。
「なんで?」
「あの、ハウルとグロウルに会ってね。書き付け見たけど読めなくて。でも大変なことだって分かったから、ハウルに案内してもらった」
「グロウルは?」
「書き付け持ってハノブに。大丈夫、道はしっかりしていたから」
 そう言うと、ネスはお湯の入ったコップを差し出してくれた。身体を起こして、受け取ろうとしたとき、かけられていた毛布がぱさりとはだけた。ネスの顔が赤くなり、横に向いた。そして、自分が下着姿のままであることに気がついた。
「ネスさん」
「ん?」
「見ましたね?」
「ん、うん。え、でも、ほら。しかたなくだし、忘れるから!」
(でも、ネスさんでよかった)
 ミルはそう思いながら、ゆっくりと部屋を見渡した。開け放たれた窓からは、雨が降り続いているのが見えた。だが、峠は過ぎたのか、雨音が細かくなってきていた。かまどの前には椅子が一つと、まるで、薪になったような椅子と、引き裂かれた自分の服が散らばっていた。自分ののどに触れて、触れた指のにおいを嗅いだ。何もにおいはしなかったが、記憶にはっきり残る臭気が蘇ってきた。
 ふわっといい香りが横からしてきた。ハウルが花束を抱えていた。
「どうしたの?」
 ハウルはニヤニヤと笑いながら、横向いているネスを槍の石突で小突いた。
「ありがとう」
 ミルはそういって、花弁を一つ摘み、その付け根に唇を当てて、蜜を吸った。やさしく甘い味が口の中に広がった。遠くから、グロウルの声と大勢の足音が聞こえてきた。




……終わり






 当然のように、話は続きます。
 ま、一つのエピソードが終わっただけですね。一応最後のフィナーレの構想とか、全体の枠はできました。

 次は、帰り道に戻るか、一話限りのものをやるか、まだ決めてません。それよりも、小説より「ていくみーあうとぼーるげーむ」が反響よすぎです。カウンターは正直ですね。





今日のタゲました。

羽根のある君へ


うん。ハードでなければBLなんて気にしない。
ハードでなければね。というか、ぷにぷに感がすき。


プリトル時々テイマ


こんな貴重な初心者さんのところに、
うちのようなサイトがリンクを張ってよいものかどうかはさておき
おすすめです。


Prim o' Prim

グレゴリオ安住のギルド
土曜金曜はGvやってますの日!
そして、グレゴリオはもんもんの日!
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よかった(´;Д;)

ミルさんが無事にファミちゃん&ネスさんと再会できてよかった・・・。

なんだか・・・ストックフィンスターは、混沌としてとても根深い、闇を心に抱えている感じのキャラクターですね。
不気味なのだけれど、この短い登場と台詞に、彼自身の持つ苦悩が垣間見えるようで、興味が沸きます。
「やまない雨はない、明けない夜もない」は希望を表すことばとして時々目にしますけれど、彼が捜して渇望する「答え」は、なんなのでしょう。
殺されたロマさんの蘇生がもし間に合ったら、また彼との接点ができるかもしれませんね。

次回には「帰り道」のほうになるかもとのことですが、両方楽しみです^^
(野球編もw)

わたしは割と晴れ女のほうですが、雨は好きです。
雨の香りもいいですし、明けた後の綺麗な空気もいいですよね。
「曇り空」もまた、捨て難いです。
雲間から幾筋も光が射してくるあの感じとか・・・v

ニナ 2009/03/22(Sunday)19:13:13 Edit
Re:よかった(´;Д;)

>ミルさんが無事にファミちゃん&ネスさんと再会できてよかった・・・。

そして、ネスさんまたも役得

>殺されたロマさんの蘇生がもし間に合ったら、また彼との接点ができるかもしれませんね。

残念ですが、死体はストさんがもってちゃったので、
蘇生はできませんでした

>次回には「帰り道」のほうになるかもとのことですが、両方楽しみです^^
>(野球編もw)

野球書いてマース

>わたしは割と晴れ女のほうですが、雨は好きです。
>雨の香りもいいですし、明けた後の綺麗な空気もいいですよね。
>「曇り空」もまた、捨て難いです。
>雲間から幾筋も光が射してくるあの感じとか・・・v

いいですね。あの光景は、本当に
日常の中でなんだか神々しくて

【2009/03/2423:32】
やっと読めました><

仕事で切羽詰まっておりまして、読みたいのに読めず
コメント遅くなりましたorz
ストックフィンスター氏は相変わらず怖かったけど
すごく気になる人ですね。
実際にもそうですが、暗い方向に向いてしまった人には
何かしらの深い事情があるもので‥‥。
今回はなんとなくそれを感じて、これから知ることができるかもしれないと
楽しみになりました。

そして最後に癒しキャラのネスさんにニヤニヤしてしまいました♪
ミルちゃんの下着姿、きっと宝物のように目に焼き付けたのではw(*´ェ`*)

ゴンドウキンゴ 2009/03/26(Thursday)14:16:27 Edit
Re:やっと読めました><

>仕事で切羽詰まっておりまして、読みたいのに読めず
>コメント遅くなりましたorz

年度末ですから仕方ありません
今週は自分も更新が^;


>そして最後に癒しキャラのネスさんにニヤニヤしてしまいました♪
>ミルちゃんの下着姿、きっと宝物のように目に焼き付けたのではw(*´ェ`*)

見ちゃいけない見たいの間で激しく葛藤があったとおもわれます
忘れるといいましたが、くっきりはっきりと覚えていることでしょうね

【2009/03/2913:02】
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